三線のカラクイの緩む原因と対処法【カラクイ摩擦編】
三線演奏者の大きな悩みの種、それは「カラクイの緩み」ではないでしょうか。
「カラクイの緩み」とは、ちんだみ(調弦)をした際に、クルクルっとカラクイが巻き戻ってしまう現象です。カラクイの緩みが発生すると、思うようにちんだみが出来ず、演奏が思うように出来ませんよね。
そこで、今回はカラクイの緩みを解消するとっておきの対処法をご紹介させて頂きます。
三線初心者の方でも簡単に出来ますので、是非お試し下さい。
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■目次
三線のカラクイの緩む原因と対処法【カラクイ摩擦編】
カラクイが緩む原因とは?
三線のカラクイは、一般的に黒木や紫檀の木から製作されており、その仕組みは、木と木(カラクイと棹)の摩擦によってガチっと止まっています。
そんなカラクイですが、日々の演奏やちんだみを繰り返すうちに、木と木の摩擦が弱まり緩んできてしまう事があるのです。
そのため、「カラクイの緩み」が発生してしまうというわけなのです。
1. 長期の使用で、棹との摩擦によりカラクイが削れてしまって起こる場合
2. 正しい絃の巻きつけ方が出来ていない場合
今回は、「1」の原因の場合の対処法をご紹介しております。
「2」の原因の場合の対処法は、また別記事でご紹介いたします。
カラクイの緩みの対処法
カラクイ先端部分を削って、カラクイと棹に摩擦が生まれるように加工していきます。
以下の道具を準備しましょう。
【用意するもの】
- 滑るカラクイ
- 粗めの紙ヤスリ(または木工用ヤスリ)
STEP①:カラクイの状態を確認します。
カラクイから絃を外し、カラクイの状態を見てみましょう。
カラクイと棹の擦れて当たる部分に摩擦によるテカリが確認できると思います。
※ぽこんと若干尖った部分がテカります。
STEP②:テカリの部分をヤスリで削ります。
全体が均等に滑らかになるよう、テカリの部分をヤスリで「少しずつ」削り、棹に合わせながら調整と確認をします。
STEP③:②を繰り返し行います。
②を繰り返し行い凹凸が解消され、棹に合うように調整できていれば完了です。