三線を始める際に初心者の方は、「どの三線から始めたら良いのか?」迷われると思います。
色んな種類があって、どの三線が良いのか正直迷いますよね。

三線には、皮や張り方にそれぞれ種類があり、お客様のニーズに合った三線があります。
三線を始められる際に、ご自身に合った三線はどれなのか、お客様が判断しやすいよう、
それぞれの張りの違い・特徴をご紹介いたします。

なお、本内容においては、以下補足事項もありますので、併せてご覧ください。

「演奏のしやすさ」という観点から見れば、皮や棹によって変わることはありませんので、初心者でも、どの三線から始めても大丈夫です。
ただ単純に、三線初心者だから「人工皮三線が良い」というわけではありません。
本来の沖縄三線の音を堪能したいというご希望であれば、是非「本張り三線」をオススメしたいです。
しかし、張りの違いにより、音色、メンテナンスの方法、予算などが変わってくるため、
ご自身の希望とされる音色・使用環境・予算に合わせた三線をご選択いただければと思います。
なお、三線の棹によっても、音色や弾き心地、予算は変わってきますが、本内容は、三線の張りの違い・特徴のみ掲載しております。

三線の張りの種類

三線には、一般的に以下のような張りの種類があります。
「人工皮張り三線」以外は、本物の蛇皮を使用しています。
それぞれの違いを詳しく見ていきましょう。

  • 人工皮張り三線
  • 強化張り三線
  • 本張り三線
  • 上等本張り三線

人工皮張り三線の特徴

蛇皮のデザインで印刷されたナイロンの生地を、三線の胴に張った三線。
本物の蛇皮を張った三線は、使用環境(湿気や乾燥)などメンテナンスに気を使いますが、人工皮はメンテナンスフリーです。
音色は、三線らしい柔らかい音を奏でられます。
三線初心者の方でも扱いやすく、三線をとりあえず始めてみたいという方にも最適な三線です。

人工皮張り三線

強化張り三線の特徴

三線の胴に、本物の蛇皮を張った三線。
本物の蛇皮はメンテナンスに気を使う必要がありますが、こちらはナイロンの生地を下地にして、その上に錦蛇の皮を張っているため、本皮でもメンテナンスフリーとなっています。
(そのため『強化二重張り』と呼ばれています。)
音色に関しては、人工皮より力強い音が響き、張り方によって、幅広いシュチュエーションの音にも対応できます。
三線初心者の方にも安心、上級者の方にも納得の三線です。

強化張り三線の特徴

本張り三線の特徴

こちらは強化張りのように二重張りではなく、蛇皮一枚のみで張った三線です。
蛇皮一枚のみで張られているため、音がダイレクトに伝わり、三線の中でも音は最高音質が響きます。
使用環境と状態にもよりますが、通常3年〜5年で皮が破れたり、緩んだりするため、メンテナンスが必要となってきます。
本来の沖縄三線の音色で楽しみたい、始めてみたい方は、「本張り三線」がオススメです。
メンテナンスにも気を使える場合は、初心者から使用されても問題ございません。
もし、修理・張り替えとなった場合でも、米須三線店職人がアフターフォローいたしますので、どうぞご安心ください。

本張り三線

上等本張り三線の特徴

三線の中で最も良い音が響き、本張り三線で使用される皮より、上質な上等皮が使用されているため、見た目も高級感がある最上級クラスの三線です。
幅広い張りの強さに対応ができるため、演奏者の理想の音を最も奏でられます。
本張りの皮と比べ、厚く丈夫なため、耐久性にも優れており、非の打ち所がない三線です。
こちらもメンテナンスは必要となりますが、米須三線店職人がアフターフォローいたしますのでどうぞご安心ください。

上等本張り三線

以上、ご参考になりましたでしょうか?
ご不明な点がありましたら、是非お気軽にお問い合わせくださいね♫